自分達にできることは何だろう？
そんなことをぼんやり考えながら、メーカーとCROに所属する製薬業界のトライアスロン仲間（zasso damashii : 雑草魂）で定期的に集い、業界の未来や自分達の可能性を模索し始めた。
タフな臨床開発職に従事しながらも、空いた土日や平日のすき間をぬって、何かに取り憑かれるように走り続けてきたメンバーたち。数年経つと、家庭を持つようになり、トライアスロンのフィールドから卒業した。
いざ家庭を持ち、仕事と家庭の両立というテーマに目を向けてみると、何かを犠牲にするという選択肢を取らざるを得ないという状況に、大きなジレンマを感じずにはいられなかった。
zasso damashiiの次なるミッションは、自分達の仕事のフィールドである、製薬業界に向かった。
昔から臨床開発職は、
「患者さんのために一日も早く薬を届ける」を合言葉に、昼夜問わず働き続けることが業界の暗黙の了解だった。
自分達は持ち前の体力とレジリエンスを武器に、なんとか乗り切れてきた。
一方で、日に日に増す労働生産性向上のプレッシャーに耐えきれず、有能でありながらもこの業界をから身を引く人、もしくは自身の意思とは裏腹に、退場を余儀なくされる人達は後を絶たなかった。
また、いかに優秀であっても、家庭を優先することでキャリアを犠牲にするという人たちも多くいた。
全員が主体的に生きることが必要な時代に、ふさわしい働き方、最適な仕事の在り方を模索し続けた。
雑草魂 : ZD
ZeeDiaの前身の創業インキュベーショングループ名。
植物の持つ、相利共生、静かなたくましさ、特筆すべき生存戦略になぞらえて名付けた。
ZeeDiaの社名は「zasso damashii：ZD」に由来する。
臨床開発のソリューションパートナーとして、新たなスタートを切った。
ZD（雑草魂）のビジネスプランの構築はゼロベースからスタートしたものの、メンバー同士が互いに共有している顕在的な課題を残したまま業界を去ることは到底できず、代表の北村が中心となり、製薬業界での起業を目指し、本格的に活動を開始した。
代表のパレクセル時代の恩師でもあり、製薬業界において長年メーカーとCROの両面から業界を俯瞰し、某CROの代表取締役も経験した池田剛氏も活動に加わり、ZDのアドバイザー/顧問として就任した。
その他にも、起業を支援してくれる業界内外の多くの方のサポートを受けながら、ZDメンバーと具体的な創業計画に入った。
2021年から本格的にプロジェクトがスタートし、平日夜間、休日を利用し、絶え間なく対話を重ね、ビジネスを構築していく日々が続いた。
目指すテーマは、ワークライフの充実と臨床開発のパラダイムシフト。
ワークライフバランスという言葉に表現される、ワークとライフではなく、“働く人生そのもの”を豊かにすることで、人生全体の充実度を向上させるというコンセプト。
もう一つは従来のCROという枠組みにだけにとらわれない、想像性と創造性を働かせる新たなビジネスモデルの実装。より臨床試験がスムーズに進むためのアイデアを形にすることを目指す。
まずは既存のCRO事業からスタートし、お客様との対話の中で課題を見出し、守破離のごとく、ゆくゆくは独自のビジネスモデルを展開する存在として社会に貢献することが目標。
ZeeDiaの誕生
ZDから派生したZeeDia。
Diaはダイヤモンドのような輝きを放つ人をイメージしている。
ロゴは静かに燃ゆる雑草魂をモチーフにしている。
また、臨床開発、医薬品だけにフォーカスするのではなく、人と生命を科学するという想いを込め、life scienceを付加している。
Our Leaders
北村 眞介 代表取締役
Shinsuke Kitamura
父のがん死をきっかけに薬の道を志し、大学院修了後に米系大手CROのパレクセル・インターナショナル株式会社にて18年間、臨床開発に従事。海外バイオベンチャー案件及び抗がん剤領域の開発経験を豊富に持つ。
2016年から創業インキュベーションを始め、2022年ZeeDia life science株式会社の設立に至る。
仕事の傍ら、アイアンマンレースやウルトラマラソン/トレイルなど過酷なレースに参戦し、出場した18戦全てを完走した実績を持つ。
メッセージ
現代の急速なテクノロジーの進歩による時代の変化に応じ、個人の生き方や会社組織の働き方も主体的に進化及び深化を遂げる必要があると常日頃から感じています。
臨床開発に携わる方々が充実かつ納得して働ける環境を整え、製薬業界のさらなる成長と成熟の一助となれば幸いです。
池田 剛 顧問
Tsuyoshi Ikeda
外資系製薬企業のアップジョン社、アラガン社にて30年間、大手CROのパレクセル・インターナショナル株式会社やシミック株式会社等において10年間以上、臨床開発を中心に新薬開発業務に携わり、多くの新薬を世の中に出してきた。
その間、役員、社長職を歴任。人材ビジネスにも従事し、豊富な経験と幅広い業界知識、人脈を有する。
メッセージ
「企業は人なり」の基本姿勢で、人の育成に注力してきました。
企業が存続し、継続的に成長していくためには、優秀な人材の採用・育成が必要不可欠です。顧客満足度の高い、高品質なサービスを提供するために努力を重ねて参ります。